木材の豆知識【パート1】~無垢フローリングの塗装は何がいいか?

先日、〈無垢フローリングドットコム〉 http://www.muku-flooring.com/という

サイトからフローリングサンプルを依頼した際に

木材に関する豆知識について、非常にわかりやすいメルマガを頂きましたので、文章を引用しながら書いてみます。

【パート1】~【パート8】の構成になりますが

木材に興味がある方には是非、見て頂きたいと思います。

※ちなみにこのサイトの担当者の対応はすごく迅速で丁寧でしたので是非利用してみてください。

 

無垢フローリングの塗装について■

一般的に無垢フローリングの塗装は大きく分けて2つあります。

★一つめはウレタン塗装やUV塗装などの木の表面に膜をはるタイプ。

※ちなみにUV塗装とは紫外線を照射させて塗料を乾燥させていく手法のことで紫外線 をカットする訳ではありません。

二つめはオイルフィニッシュと呼ばれる塗装剤が木に浸みこんでいくタイプ

 最近は自然塗料と呼ばれる植物系などの樹脂からできているものが人気です。

 

 これらの塗装は一長一短がありますので簡単に説明していきたいと思います。

 

■ウレタン塗装、UV塗装、オイルフィニッシュのメリットとデメリット■

〈ウレタン塗装、UV塗装のメリット〉

これらの塗装は合板フローリングなどによく使われているタイプで床を

保護するには優れた力を発揮します。

ある程度、耐水性もありますので日常生活で水などが床に飛んでも一旦、塗膜が水をはじいてくれます。

(ただしあまり長時間そのままにしているとやはり水は浸み込んでいき

ますので水が付いたらすみやかに拭き取ってください。)

またウレタンが木材の呼吸をある程度、ブロックしてくれる分、木材の

寸法安定性(狂い)はオイル塗装よりも少なくなる傾向があります。

  ウレタン塗装のブルース  油性ウレタン床用ニス

 

〈ウレタン塗装、UV塗装のデメリット〉

これらの塗装のデメリットとしては、日常生活をしていると、イスを引っ

張ったりお子様がおもちゃを床の上で引きずったりすると白い傷が入るこ

とがあるということです。

この白い傷は木の床に傷が付いているのではなく塗膜に傷が付いている

ためにその部分が白くなるのです。これらの傷をきれいにするには、

素人ではなかなか難しいのが現状です。

ウレタン塗装の傷の補修方法としては、ホームセンターで売られている床用の

クレヨンを使い、目立たなくするか、もしくはプロのフローリングの補修業者

に依頼するかになります。

ちなみにプロの補修業者に依頼した場合はどんな小さな傷でも4~5万円

以上かかります。また補修個所が多いとその額は増えてきます。

 

〈オイルフィニッシュのメリット〉

最近は天然植物を原料として自然塗装のオイルフィニッシュが人気です。

具体的には「蜜蝋ワックス」やドイツの「リボス」「オスモ」というメーカーの

http://item.shopping.c.yimg.jp/i/j/umezawa-store_w-1000  http://www.kobiki.co.jp/products/img/0123.jpg  オスモ フロアクリアーラピッド(現場にて撮影)

自然塗料がメジャーですね。

これらの塗料は「安全性」「自然素材」を特徴にしていますのでそう

いう意味ではとても安心です。

またこれらのオイルフィニッシュは木材に浸み込んでいきますので木の

表面に分厚い膜を作りません。ですからウレタン塗装のような「白い傷」

は日常生活ではつきません。

傷が付いた場合は木の表面に直(じか)についています。無垢材は合板と

違いすべて自然の木ですからこの傷ついた部分を軽くサンドペーパーで

こすれば傷は目立たなくなります。

このようにオイルフィニッシュの傷の補修は素人さんでもできるのがいいですね。

 

オイルフィニッシュのデメリット

オイルフィニッシュはウレタン塗装のように表面に膜を作っていませんの

で耐水性がありません。

 水をこぼすとウレタン塗装よりもかなり早く木材に浸み込んでいきます。

いわゆる「水しみ」ができやすくなるのです。

(水しみもサンドぺーパーでこすれば目立たなくはなりますが・・・。)

 また一般的に自然塗装は海外塗装出来ない場合が多く、海外で塗装できる

ウレタン塗装に比べて価格が高く傾向があります。

そのため、最近は無塗装で購入され、現場で自然塗装をご自身で塗ることに

よりコストダウンをされている方も増えてきています。

 

このように塗装の種類によってメリット・デメリットがありどちらがいいと

いうのはありません。

無垢材の使用状況に応じて最適な塗装を選ばれた方がいいでしょう。

 

次回【パート2】は「自然塗料のリボスとオスモの違いについて」になります。

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